Kindle本の目次をWordで作ろうとして、
「章タイトルを並べたけれど、これで目次になっているの?」
「クリックして本文の章へ移動するには、どう設定するの?」
と迷っていませんか?
電子書籍の最初に出てくる目次は、本の内容を一覧で見せるだけではなく、読者が読みたい章へ移動するためのナビゲーションとして使われます。
ハイパーリンク付きの目次なら、「第3章を読みたい」と思ったときに章タイトルをタップして、その場所へ直接移動できます。特にノウハウ本や実用書では、一度読んだあとに必要な項目だけ読み返すことも多いため、目次から移動できるようにしておくと便利です。
Wordには、本文に設定した「見出し」を使って、リンク付きの目次を作る機能があります。
この記事では、WordでKindle本の目次を作る方法を、見出しの設定から自動目次の挿入、ページ番号の削除、リンクの確認まで順番に解説します。
Kindle本の目次は章タイトルを手入力するだけでは不十分
目次ページに、
第1章 テーマを決めよう
第2章 読者を決めよう
第3章 目次を作ろう
とテキストを入力すれば、見た目は目次になります。
ですが、問題は、見出しがただ並んでいるだけなのか?
読者がタップして目的の章へ移動できるのか?です。
ノウハウ本や実用書なら、一度読み終えたあと、
「表紙の作り方だけ確認したい」
「KDPの出版申請をもう一度読みたい」
と必要なところへ戻って読みたいこともありますよね。
リフロー型Kindle本には、クリックしたら読みたい章に移動できるハイパーリンク付き目次が必須です。単に章タイトルをタイピングして並べただけでは、Kindleで読みたい章へ移動できるリンク付きの目次にはなりません。
リフロー型Kindle本ではページ番号を使わない
紙の本なら、
第1章 テーマを決めよう……10
第2章 読者を決めよう………18
とページ番号を載せられます。
ですが、リフロー型の電子書籍は、読者がKindle本を読む端末で文字サイズを変更すると、1画面に表示される文章量も変わります。スマートフォン、タブレット、Kindle端末でも表示状態が変わるため、ページ数の指定ができません。
そのためWordで自動目次を作るときは、ページ番号を表示しない設定にします。
Wordの自動目次では初期状態でページ番号が入ることがあるので、そのまま出版せず、目次の設定画面で「ページ番号を表示する」のチェックを外してください。

Kindle本には2種類の目次がある
本文に表示する目次(HTML目次)とKindleメニューの目次(論理目次)の2種類があります。ここは初心者が混乱しやすいところです。
| 種類 | どこに表示される? |
|---|---|
| HTML目次 | 本文の巻頭にある目次ページ |
| 論理目次 | Kindle端末・アプリのメニュー |
HTML目次は、本を開いてページを進めたときに出てくる目次です。

論理目次は、端末のKindleアプリに表示される目次で、章へ移動するために使います。

リンクがなければ、目的の章を探して延々とページを送る羽目になります。そこで、Kindle本の目次は、各見出しから該当箇所へ移動できるリンクを設定します。
Wordでは、章タイトルをただ太字にするのではなく、「見出し」として設定してから目次を作ります。
WordでKindle本の目次を作る手順
ここから実際にWordを操作します。
今回はMac版Microsoft Wordを基準に説明します。
手順1 章タイトルに「見出し1」を設定する
最初に本文を開き、第1章の章タイトルを選択します。
たとえば、
第1章 テーマを決めよう
という文字を選択した状態で、
[ホーム]→[スタイル]→[見出し1]を選びます。

同じ作業を第2章、第3章……と、目次に掲載したい章タイトルへ設定してください。
手入力したテキストを16ポイントにして太字にしただけでは、Wordから見れば普通の本文と同じです。
「見出し1」を設定すると、Wordがその文章を章の見出しとして扱います。自動目次は、この見出し情報を使って作られます。
見出し1の文字サイズや太字などのデザインは、スタイルの設定で変更できます。たとえば「ゴシック・16ポイント・太字」と決めておけば、見出し1を設定した章タイトルへ同じ書式を反映できます。

手順2 Wordの自動目次を挿入する
すべての章へ見出しを設定したら、目次を入れたい場所へカーソルを置きます。
[参考資料]→[目次]→[ユーザー設定の目次]を開きます。

表示された設定画面で、
・「ページ番号を表示する」のチェックを外す
・「アウトラインレベル」を設定する
に調整します。

手順3 「toc」のブックマークを追加する
2026年度版のKDP公式のWord手順には、目次を挿入したあと、ブックマークを追加する工程があります。
Mac版なら、目次のタイトル「目次」を選択して、[挿入]→[ブックマーク]と進み、ブックマーク名に「toc」と半角英字で入力して「追加」をクリックします。
最後に目次の後に改ページを入れます。

「toc」のブックマークは付けたほうがいい?
Wordの自動目次は、「toc」というブックマークを設定しなくても、本文の目次が表示され、章へのリンクが機能します。
ただし、2026年8月現在、KDPが案内しているWordの目次作成手順には「toc」のブックマークを追加する工程が含まれています。
これからWord原稿を作るなら、この設定までしておくと安心です。
見出し1と見出し2を使い分ける
たとえば本文が、
第1章 Kindle本の企画を作る
1-1 本のテーマを決める
1-2 読者を決める
という構成なら、
| 本の構成 | Wordの設定 |
|---|---|
| 第1章 Kindle本の企画を作る | 見出し1 |
| 1-1 本のテーマを決める | 見出し2 |
| 1-2 読者を決める | 見出し2 |
と階層を分けられます。
見出し1と見出し2は文字の大きさを変えるためだけでなく、本の構造をWord上で区別するためにも使います。
目次に載せる階層を増やす
見出し2まで目次に載せる場合は、自動目次の「ユーザー設定の目次」で、表示するレベルを調整します。
細かい見出しまで全部載せない
見出し3、見出し4まで本文で使っているからといって、すべて目次に表示する必要はありません。
小見出しまで大量に目次へ並べると、スマートフォンでは目次だけで何画面もスクロールすることになります。
本文では、
- 見出し1=章
- 見出し2=節
- 見出し3=節の中を整理する小見出し
と使い分けながら、目次で表示するのは見出し2までにする方法もあります。
見出しのスタイル設定の例
見出し1=章
フォント:ゴシック 太字
フォントサイズ:16pt
見出し2=節
フォント:ゴシック 太字
フォントサイズ:14pt
見出し3=項
フォント:明朝 太字
フォントサイズ:12pt
出版前にWordの目次を確認する
自動目次を作ったら、本文の見出しが正しく反映されているか、リンク先まで確認します。
章タイトルを変更したら目次を更新する
たとえば執筆中に、章タイトルを変更することがあります。その場合、本文の見出しだけ変更しても、作成済みの目次ページへ自動的に反映されません。
なので、目次ページに戻って「目次の更新」を実行します。
章を追加したり、削除したり、順番を変えた場合も同じです。
出版直前に、最後の更新をする習慣を付けておけば、「本文と目次で章タイトルが違う」という初歩的なミスを防げます。
目次のリンク先を一つずつ確認する
次に、目次の項目から正しい章へ移動できるか確認します。
第1章をクリックしたら第1章に飛ぶ。
第2章なら第2章に飛ぶ。
出版前にすべての目次リンクの移動先と、目次項目の順番が本文と一致しているか確認してください。
「リンク部分が青い文字になっているから大丈夫」ではなく、実際にクリックして移動先をみます。
Kindle Previewerでも動作を確認する
Word上でリンクが正しく動いていても、読者が実際に読むのはWordファイルではありません。
Kindle Previewerで原稿の目次を開き、章タイトルから正しい場所へ移動できるか確認します。
Wordでは問題がなかったから大丈夫と判断せず、Kindleで読まれる状態で確認します。
確認する項目はこの7つです。
- □ 原稿本文の章タイトルに見出しが設定されている
- □ 目次に必要な章・節タイトル(見出し)が表示されている
- □ リフロー型電子書籍の目次に不要なページ番号が残っていない
- □ 章タイトルと目次の表記が一致している
- □ 項目の順番が本文と一致している
- □ 目次から正しい場所へ移動できる
- □ プレビューアー上の目次メニューからも章へ移動できる
最後の確認まで終わって、Wordでの目次作成は完了です。
まとめ
Kindle本の目次は、章タイトルを並べただけでは、読みたい章へ移動できる目次にはなりません。
Wordで作る場合は、章タイトルに見出しを設定 → 自動目次を挿入 → ページ番号を外す → tocブックマークを追加 → 目次を更新 → リンクを確認まで行います。
すでに原稿が完成している人は、まず本文の章タイトルをクリックして、Wordのスタイルが「見出し1」になっているか確認してください。
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