Kindle本で売れるテーマの探し方|初心者がランキングだけで決めてはいけない理由

「せっかくKindle出版するなら、売れるテーマを選びたい」
初めて出版するなら、そう考えるのは当然です。

そこでAmazonのKindleストアを開き、ランキングをチェックする。
副業本が売れている。
AI関連の本も多い。
このジャンルなら自分も書けるかもしれない。

ところが、ランキングで見つけた売れそうなテーマと、自分が一冊の本として書けるテーマは同じとは限りません。

需要を調べることは必要です。
ただし、売れているテーマを先に見つけて自分を合わせるのではなく、自分が書けるテーマを出してから、そのテーマを読みたい人がいるか確認する。
初めてのKindle出版では、この順番のほうが企画を作りやすくなります。

目次

Kindle本のテーマを「売れそう」だけで選ぶと書けなくなる

Amazonランキングを見れば、現在どんな本が読まれているのかを知る参考になります。
問題は、そのあとです。

売れているジャンルを見て、
「これなら売れそうだから書こう」
とテーマを決めてしまうと、原稿を書き始めてから材料不足になることがあります。

以前、初めてKindle出版をする方が、Amazonで売れているジャンルをかなり熱心に調べていました。
ところが企画について話を聞いていくと、そのテーマに関する本人の経験がほとんどありません。

質問しても具体的な話が出てこない。
こうなると、ひとつの項目を書くたびにネットや本で調べることになります。

AIを使えば情報収集や文章作成は以前より速くなりました。それでも、本人が経験していない出来事や、実際のお客さんとのやり取りまで作ることはできません。

ネットで集めた情報を並べるだけなら、似た内容の本にもなりやすくなります。

反対に、
「わたしも最初はそこで失敗しました」
「お客さんから、この質問をよく受けます」
「何度やってもここでつまずいたんです」
そんな話が次々と出てくるテーマなら、すでに原稿の材料を持っています。

 

売れるテーマを調べること自体は必要

では、自分が詳しいことだけを書けばいいのかというと、それも違います。
自分が何時間でも話せるテーマでも、読みたい人がほとんどいなければ、販売面では厳しくなります。
Kindle本として販売するなら、自分に書けることと、読者が知りたいことの両方を見る必要があります。

KDP公式ヘルプでも、本のカテゴリーを選ぶ際にはAmazonや他の書店で類似本を調べること、人気だけではなく本との関連性も考えることを案内しています。検索キーワードについても、本の内容を正確に表しながら、読者が検索に使いそうな言葉を設定するよう説明されています。

つまり、需要を見る作業は必要。
でも、「自分が本にできるテーマを先に出す」←これがおすすめ。

最初に、自分が持っている材料を書き出します。

たとえば、

仕事で何度も経験してきたこと
自分が失敗して解決したこと
人からよく相談されること
初心者に説明できること
過去の自分が困っていたこと

この段階では「売れそうか」まで考えなくても大丈夫です。

まず、自分の中に一冊分の材料がありそうかを確認します。

たとえば、20年間人材育成に関わってきた会社員なら、「人材育成」という大きなテーマだけで終わらせず、
「新人にどう注意すればいいかわからない管理職」
「若手社員との距離感に悩む50代管理職」
のように、自分が実際に経験してきた場面まで掘り下げます。

前回の記事で扱った「誰の、どんな悩みを解決する本なのか」と組み合わせると、テーマをさらに絞れます。

 

原稿に使える材料があるか確認する

テーマ候補が出たら、まだ目次は作りません。
そのテーマについて、自分の経験から書けることをメモします。

たとえば、
「50代から自分の経験を副業にする」
というテーマなら、

会社員時代にやってきた仕事、最初に副業を探したときの失敗、自分では価値がないと思っていた経験、初めて仕事として依頼されたことなどを書き出します。

具体的な出来事がいくつも出てくるなら、本の材料があります。

反対に、検索しないとほとんど書けない場合は要注意です。
テーマが悪いとは限りませんが、初めての一冊としては執筆の負担が大きくなります。

Amazonで読者がいるか調べる

自分が書けそうなテーマが見つかったら、Amazonで需要を確認します。
Amazonランキングは必ずチェックします。
次にKindleストアで、読者が検索しそうな言葉を実際に入力します。
この作業で、あなたが描こうとしているテーマの類書や競合本が見つかります。

 

同じテーマの本を検索する

たとえば、

「50代 副業」
「新人 育成」
「親 介護 仕事」

など、自分のテーマに近い言葉で検索します。

そこで類似する本が見つかったら、

誰に向けた本なのか
どんな悩みを扱っているのか
自分が書こうとしている内容と何が違うのか

を確認します。

Amazonの検索結果は固定ではなく、販売履歴や人気など複数の要素の影響を受けます。そのため、検索順位だけを見て「このテーマは売れる」と判断するのは危険です。

タイトル・内容紹介・レビューを見る

類似本を見つけたら、ランキング順位だけで終わらせず、タイトル、内容紹介、レビューまで読みます。

レビューには、読者が何を期待して購入したのかが書かれていることがあります。

「初心者には難しかった」
という感想があれば、何が難しかったのかを見る。

「この部分が具体的で助かった」
と書かれていれば、どんな情報を求めていたのか確認します。

「読者の悩みを探す」作業が、ここでも使えます。

 

売れている本に自分を合わせない

テーマ選びで起こりやすい失敗が、
売れている本を見つける → 似たテーマにする → 自分の経験をあとから探す
という順番です。

これでは、他人の本が企画の出発点になります。
順番を逆にします。

自分の経験から書けるテーマを出す → 読者の悩みまで絞る → Amazonで需要を確認する
この順番なら、売れている本をそのまま追いかけずに済みます。

同じ「50代の副業」という分野でも、
「未経験の副業を探す方法」
なのか、
「会社員経験から副業にできる仕事を見つける方法」
なのかで、本の内容はかなり変わります。

後者を実際に経験しているなら、失敗したことや判断に迷ったことまで書けます。

そこが、本の材料になります。

 

出版後も書き続けられるテーマか確認する

Kindle本を仕事や情報発信につなげたい人は、もう一つ確認しておきます。

出版したあとも、そのテーマについて発信できるか。

本を出したら、noteやブログで関連記事を書いたり、SNSで本の内容を紹介したりする機会が出てきます。
読者から質問や相談を受けることもあります。
一冊書いたところで材料が完全になくなるテーマだと、その後の発信につなげにくくなります。

たとえば新人教育の本なら、

「新人に注意するとき最初に伝えること」
「何度教えても同じミスをするときの伝え方」
「質問してこない新人への接し方」
など、実際の仕事から記事候補が出てくるでしょう。

ほとんど浮かばないなら、テーマがまだ広すぎるのか、自分の経験が少ないのか、売れそうという理由だけで選んでいるのかを確認します。

Kindle本のテーマを決めるチェックリスト

テーマ候補ができたら、次の項目を確認してください。

□ 自分の経験から具体例を書ける
□ 失敗したことや試したことを書ける
□ 読者から質問されたら自分の言葉で答えられる
□ Amazonで似た悩みを扱う本を確認した
□ 類似本と自分の本の違いを説明できる
□ 出版後もこのテーマの記事やSNS投稿を書けそう
□ 流行が終わっても扱いたいと思える

全部にチェックが入らなくてもOK。

ただし、
「Amazonランキングで売れていたから」
しか理由がないテーマは、一度見直したほうがいいかもしれません。

Amazonを見る目的は、売れているテーマに自分を合わせることではなく、自分が書けるテーマを必要としている読者がいるか確認することです。

初めての一冊なら、需要があり、自分の経験から具体的に書けて、出版後にも話が続くテーマを選ぶ。

Kindle出版を一冊で終わらせず、その後の発信や仕事につなげたい人は、この視点で考えると長く続けられます。

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