Kindle本を出版するには、Amazon KDPのアカウント設定が必要です。
登録で必要になるのは、氏名や住所だけではありません。ロイヤリティを受け取る銀行口座、税務情報、場合によっては本人確認も必要です。
先に必要な情報を揃えておけば、登録途中で「銀行コードって何?」「ペンネームを入れていいの?」と止まらずに済みます。
この記事では、初めてKindle出版する人向けに、KDPアカウント登録前の準備から銀行口座、税務情報まで順番に説明します。
KDPアカウント登録前に準備するもの
KDPの登録を始める前に、次のものを準備しておきます。
- Amazonアカウント
- 正式な氏名、住所、電話番号
- 本人確認に使用できる身分証明書
- 銀行口座情報
- 税務情報の入力に必要な情報
- 法人の場合は正式な法人名、所在地、正規代表者の情報
銀行口座については、銀行名、銀行コード、支店コード、口座番号、正式な口座名義も確認しておくとスムーズです。
KDPでは本人確認を求められる場合があります。本人確認欄の氏名や国などは、公的な身分証明書と一致している必要があります。
登録前チェック
□ Amazonアカウントにログインできる
□ 2段階認証を受け取れる
□ 本人確認書類を準備した
□ 銀行口座の情報を確認した
□ 個人と法人のどちらで登録するか決めた
KDPではログイン時に2段階認証を行うことがあります。SMSで2段階認証をする設定をしている人は、受け取れる電話番号のままになっているかも確認しておきましょう。
AmazonアカウントでKDPにログインする
KDPはAmazonアカウントと関連付けられており、Amazonアカウントの登録情報を利用します。
出版用と買い物用のAmazonアカウントを分ける場合でも、KDPアカウントは複数作成できませんので注意してください。
ペンネームはKDPアカウントの氏名に入れない
ここは初心者が間違えやすいところです。
KDPアカウントの本人情報には、本人確認に使用する正式な氏名を登録します。ペンネームは入力しません。
たとえば、
著者名
「あゆ」←ペンネーム
本名
「山田花子」←本名
という場合、本人確認欄に「あゆ」と入力するわけではありません。
ペンネームは、本を登録するときの著者名として使用できます。KDPも、本人確認には正式名称を入力し、ペンネームは本の作成時に著者フィールドへ入力するよう案内しています。
個人と法人、どちらで登録する?
個人名義で出版する場合
個人名義で出版する場合人は、「個人」を選択します。
会社員、副業で出版する人、個人事業主、開業届を提出している人でも、法人を設立していなければ、通常は個人として登録します。
入力する主な情報は次のとおりです。
- 戸籍上の氏名
- 居住している国または地域
- 郵便番号
- 都道府県
- 市区町村
- 番地、建物名、部屋番号
- 電話番号
屋号やペンネームではなく、銀行口座や本人確認書類と照合できる正式な氏名を入力します。
特に注意したいのが、漢字、ローマ字、旧字体、ミドルネームなどの違いです。本人確認を求められた際に、登録情報と身分証明書の表記が一致していないと、手続きが止まることがあります。
法人で登録する場合
株式会社や合同会社など、法人名義で出版する場合は「会社」を選択します。
入力する主な情報は次のとおりです。
- 登記されている正式な法人名
- 法人の所在地
- 法人の電話番号
- 正規代表者の氏名
- 正規代表者の本人確認情報
ブランド名、サービス名、出版社名として使っている名称があっても、登記上の法人名と異なる場合は注意してください。
本人確認では、会社そのものではなく、法人を代表して手続きを行う正規代表者の身分証明書が必要になる場合があります。
よくある失敗
登録名だけ法人名にして、銀行口座や税務情報は個人のまま。
反対に、個人として登録しているのに、支払い情報だけ法人名義にする。
KDPでは、本人確認、税務情報、銀行情報で確認する内容がそれぞれあります。
「だいたい同じだから大丈夫」ではなく、それぞれの欄に求められている正式な情報を入力してください。
ロイヤリティを受け取る銀行口座を登録する
Kindle本が売れたときのロイヤリティを受け取るため、銀行口座を設定します。
KDPで利用できる支払い方法には、
- 直接振り込み
- 電信送金
- 小切手
があります。
ただし、好きな方法を自由に選べるわけではありません。銀行口座の所在地などによって利用できる方法が変わります。
日本でKindle出版をする場合は、自動的に「直接振り込み」になり、Amazonからあなたが指定した銀行口座に振り込まれます。
日本の銀行口座を登録するときに準備する情報
画面に表示される項目に従って入力します。
あらかじめ、
- 口座名義
- 銀行名
- 銀行コード
- 支店名
- 支店コード
- 口座番号
を確認しておくと作業しやすくなります。
銀行口座名義などの情報が、銀行に登録されている内容と一致しない場合、支払いができない可能性があります。
直接振り込みとは?
KDPでは、直接振り込みを「電子資金振替(EFT)」と表記することがあります。
利用できる場合、KDPが推奨している支払い方法です。通常は最低支払い金額が設定されておらず、銀行口座へ直接ロイヤリティが振り込まれます。
銀行口座を登録できないときの確認項目
エラーが出たら、やみくもに入力し直すより、次を確認します。
□ 口座名義は銀行登録情報と同じか
□ 銀行コードと支店コードを取り違えていないか
□ 口座番号は正しいか
□ 個人・法人の名義に食い違いがないか
□ 画面に表示された必須項目をすべて入力したか
□ 最後に「保存」まで完了したか
KDPでは銀行口座を追加したあと、提供された情報を確認し、支払い可能か確認する場合があります。公式ヘルプでは、この確認に最大5営業日かかる場合があると案内されています。
税務情報を登録する
銀行口座を登録したら、税務プロファイルも設定します。
KDPは米国企業のサービスなので、日本在住の著者も税に関する質問へ回答する必要があります。
KDPアカウントの
「アカウント」
↓
「税務情報」
↓
「税務プロファイルの作成」
から進みます。
表示された質問を読み、自分の状況に合わせて回答してください。
税務情報では、個人・法人、居住国、米国人に該当するかどうかなどによって入力内容が変わります。
税務情報は「完了」まで確認する
入力して送信しただけで終わらせないようにします。
KDPアカウントの「税務情報」を開き、ステータスを確認してください。
「未完了」のままだと、新しい本の出版や販売開始、既存本の更新ができません。
問題なく確認されると「完了」と表示されます。
TINとマイナンバーは自己判断で入力しない
税務プロファイルでは、納税者番号(TIN)に関する質問が表示される場合があります。
ここは、本人確認で使うマイナンバーカードと混同しやすいところです。
本人確認と税務情報は別の手続きです。
KDP公式では、米国外の出版者が租税条約上の優遇措置を申請する場合のTINについて案内していますが、今回確認したKDP公式ヘルプでは、日本のマイナンバーをTINとして入力できるかどうかを明示した現行ページを確認できませんでした。
そのため、古いブログ記事などを見て番号を自己判断で入力するのは避け、現在KDP画面に表示されている質問と公式案内に従ってください。
出版者が米国人でない場合には、米国の TIN がなくても Amazon Kindle ストアで商品を販売できます。
税務上の判断が必要な場合は、税理士などの専門家への確認も検討してください。
KDPアカウント登録でよくある失敗
初心者がつまずきやすいのは、操作が難しいというわけではなく、たとえば、
- ペンネームを本人情報に入力する
- 銀行口座名義を自己流に省略する
- 個人と法人の情報を混在させる
- 税務情報を入力途中のまま終える
- 2段階認証を受け取れずログインできない
といったケースです。
KDPでは、本人確認には本人確認用の正式な情報、銀行には銀行登録情報、税務情報には納税フォームに必要な情報を入力します。
出版を始める前のKDPアカウント確認
本を登録する前に、最後に確認しておきます。
□ 本人情報にペンネームを入れていない
□ 本人確認書類と登録情報を確認した
□ 銀行口座を登録した
□ 口座名義に間違いがない
□ 銀行情報を保存した
□ 税務プロファイルを提出した
□ 税務情報が「完了」になっている
□ 2段階認証を利用できる
ここまで終われば、原稿や表紙を登録する前のKDPアカウント準備はひと区切りです。
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