10歳の小学4年生の女の子が小説家デビューしたという話が、先日、朝日新聞のニュースになっていましたが、あなたはご存知でしょうか?その小説の文字数は、なんと7万2000文字でたった2ヶ月で書き上げたそうです。
つい先日、わたしはお仕事で10万文字のマニュアルを作成したところだったので、7万2000字をタイピングした彼女の努力は素晴らしいと思います。
しかも、タイピングは両手の指を1本づつ使ってポチポチ押していたということですから、それは時間もかかったことでしょう。
日本では、小学校3年生からローマ字を勉強するそうですが、小学校4年生ではローマ字の読み書きもなかなか難しかったことでしょうね。
新聞のニュースでは、著作者である女の子の名前と小説のタイトルの紹介しかありませんでしたが、7万2000字の小説がどのようなものだったのかすごく気になったので、ちょっと読んでみました。
感想は・・・
日本語が読みやすい!
何と言っても、作者は小学校4年生ですので、その種の専門用語や難しい日本語を知る由はありません。とても自然な文体で、主人公たちの行動や思考がストレートにイメージできるとても素直な文章でした。
小説のテーマは「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」を取り上げた内容だったので、その症状を表現するために、もしかすると何か勉強したり、大人の助言があったかもしれません。
「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」の子供達の行動は、なかなか理解されないことが多く、また、その行動を文章で伝えることはとても難しいことだと思うのですが、作者はやさしい日本語でシンプルに書き上げていました。ストレスなくスラスラ読めるこの小説は、ビジネスで文章を書く仕事をしている人のお手本のようなものです。
誰にでも理解できる言葉で、正しくイメージしてもらえる文章を書くこと。
これこそ、多くの読者に認めてもらえる本を書くコツです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!