売れる電子書籍の作り方・基本の7ステップ
つい、1ヶ月ほど前に私が生まれて初めて出版した電子書籍は、毎日誰かの手に取られ、読んでいただいているようでとても嬉しく思います。
同時に、少しずつ印税が積み上がっているので月末のロイヤリティの報告が楽しみです。
私が初めて作成した電子書籍は、たった7つのステップで完成しました。
STEP1:電子書籍のテーマを決める
STEP2:タイトルとキャッチコピーを決める
STEP3:章立てを考えてマイクロソフトWordで文章と図解を作成する
STEP4:表紙を作る
STEP5:電子書籍の最後に自分のSNSとお問い合わせを受け付けるリンクを貼り付ける
STEP6:電子書籍の詳細を入力してKindleにアップロードする
STEP7:電子書籍の宣伝をする
これだけです!
この9つのステップを完了した後は、Kindleストアに並んだ電子書籍が勝手に印税を獲得してくれます。
何もアクションをおこさなくても、少しづつは売れて行くので、例えばあなたがSNSやメルマガ、ブログなどですでにたくさんのお客様を持っているのならドカーンと売り上げを上げることも不可能ではありません。
それに、電子書籍は印税という不労所得を手に入れるだけではなく、しっかりと本業のビジネスにも活用できますので出版するデメリットというものはまず考えられないのです。
今日のブログでは、出版までの超シンプルな9つのステップについてお話しします。
きっと、最後まで読んでいただければ電子書籍を出版するメリットをご理解いただけて、すぐにでも出版準備に入れるはずですよ。ぜひ、参考にしてくださいね。
STEP1:電子書籍のテーマを決める
あなたが伝えたいことを決めます。小説やマンガを書きたい人は、書きたいことを自由に書いてください。ビジネスで使える電子書籍を出版したいとお考えであれば、あなたの得意分野や経験や知識が豊富にあるテーマを探してそのテーマを深く掘り下げていきましょう。その道のプロであるあなたの意見は、その道でビジネスを行う読者にとって有益な情報になることは間違いありません。
電子書籍のテーマを考える際に、参考になるのがKindleストアです。
あなたが執筆しようとしているビジネステーマのカテゴリを一度リサーチして、ライバル達の様子をチェックしてみると良いでしょう。
ランキングで上位に入っている電子書籍や、ありそうでない隙間のテーマなどいろんな発見があるはずです。
テーマを決めるときに絶対にしてほしい作業があります。それは、何を書くかを考えたときに頭に浮かんだキーワードを紙に書いてメモしておくことです。
ここで出てきたたくさんのキーワードは、後のタイトルやキャッチコピーを考える作業や章立てを考える作業に役立ちます。もちろん、ムダなキーワードは削除しておきましょう。
STEP2:タイトルとキャッチコピーを決める
電子書籍のタイトルとキャッチコピーは、執筆するテーマを決めるときに思い浮かんだキーワードから取り入れるといいです。できるだけたくさんのキーワードの中から「読者の目を引く言葉」だけを抜粋して組み立てていきましょう。
ここで参考になる便利なツールがあります。
それは、Googleが無償で提供している「キーワードプランナー」というツールです。ブログを持っている方ならすでに使われているかもしれませんね。このキーワードプランナーは、インターネットで検索需要の高い言葉を一覧で表示してくれますので、ユーザーが何に興味を持っているのかが瞬時にわかる便利ものです。
あなたが伝えたいことを表した言葉はもちろん大事ですが、読者が何に今日もを持っているかを知ることも同じくらい大事です。読者の目に引っかからないことには、本は売れていきませんからね。
電子書籍は、インターネットで検索されることも考えて購入につながるキーワードを使ったタイトルやキャッチコピーを考えましょう。
ただ、あまりタラタラと長すぎるキャッチコピーはお勧めできません。なぜなら、長い文章は肝心の電子書籍の表紙に入り切らないからです。電子書籍の小さな表紙の中に細かい文字でコピーを書き入れても誰も読めません。
長くなる本の説明は、本の詳細の中で伝えましょう。
インパクトのある言葉を選んで、コンパクトにまとめるのがコツです!
STEP3:章立てを考えてWordで文章と図解を作成する
いよいよ本文の執筆作業に入ります。ここまでの作業であぶり出した本の内容を順序立てて構成しましょう。
「起承転結」「序破急」いろいろな文章のまとめ方があります。いきなり思いつきで文章を書き始めるのではなく、最初に本の構成をしっかり組み立てましょう。骨組みがしっかりしていると、途中で文章の執筆に悩んでもブレることはありません。
電子書籍は、印刷本のように何万文字という大量の文章を執筆する必要はありません。参考までにライバルたちの本のページ数を見てみると良いでしょう。電子書籍の価格にも関係してきますが、読者があなたの電子書籍を手に取った時、残念な気持ちにならない程度の文章量は確保してくださいね。
電子書籍の出版を手伝う会社の報告によると、1万5000文字から3万文字程度が良いとされています。
本業の傍らで電子書籍を執筆するのは、執筆時間を確保するだけでも大変なことです。ですが、なんとしても完成させるという目標を持って、頑張りましょう!
STEP4:表紙を作る
ここは、私の得意分野なのでおまかせいただきたいのですが、はっきり言って、電子書籍の表紙はとても重要です!なぜならば、表紙デザインには、あなたの電子書籍の全てが凝縮されていると言っても過言ではないからです。
インターネットの世界には3秒ルールというものがあります。人はそのWEBページを読むか読まないかをたった3秒で判断するという人間の習性を言い表したものです。
ですが、電子書籍の表紙に限っては、たった1秒です!パッと見て、その本を手にするかしないかは1秒で決められてしますます。それだけ、第1印象が重要なのです。
「電子書籍の売れ行きは、表紙デザインで決まる」というつもりで表紙をデザインしてください。
電子書籍の表紙デザインのポイントは3つあります。
1、パッと見たときに印象に残るか
2、本の内容が一目でわかるか
3、この本を読んだ後のベネフィットを感じさせられるか
ぜひ、この3点を意識して文字とカラーとイラストや写真を使って素晴らしい表紙を作成してくださいね。
今は、インターネット上に素人でもプロ並みのWEBデザインができる無料ソフトがたくさん配布されています。最近の無料ソフトの中では「CANVA」がおすすめ!電子書籍用のデザインテンプレートが揃っていますので、タイトルを書き換えるだけでオシャレな表紙が出来上がります。写真を入れたり、テキストを入れたりするツールの扱いもとても簡単なので、直感的に作業が進むのがラクでいいですよ。
それと、一つ覚えておくと便利なことがあります。それは流行色を使うこと。流行色はファッションだけのものではありません。例えば、インテリアや車のボディカラーにもその時代の流行色があります。流行色って、自分が意識しなくても勝手に目に飛び込んでくるものなのです。
実は、書籍の表紙デザインにも流行があるんですよ。Kindleストアをよ〜く観察すると見えてくるはずです。色の使い方次第で、目立つ表紙を作ることは可能です。
また、Kindleストアで気になったデザインの表紙を真似するのも得策です。デザインに自信のない方は、まずは真似して作ってみることをオススメします。
どうしても悩んだときには、遠慮なく起業魂までご連絡くださいませ!
STEP5:電子書籍の最後にSNSと問い合わせ受付のリンクを貼る
電子書籍を読んでいる端末がインターネットとつながっていれば、URLを記載しておくことでそのまま外部のWEBサイトへ誘導することができます。
もし、あなたがFacebookやインスタグラム、ツイッターなどのSNSで活動している場合は、電子書籍の最後のページにそれぞれのURLを記載しましょう。
あなたに興味を持ってくれた読者がそのURLをクリックしてSNSに遊びに来てくれる可能性があります。
SNSに限らず、自分のホームページやオプトインページ(メールアドレスを獲得するためのページ)、YoutubeチャンネルのURLを記載しておくのも良いですね。
電子書籍を集客ツールとして使用するなら、オプトインページへの誘導は必須です。
お客様に配信するメールは特定電子メール法と特定商取引法の「オプトイン規制」により、必ず受信者の承諾を得て広告・宣伝メールを配信することが決められています。
そのため、読者に「メールを送ってもいいですよ」と同意いただくため、オプトインページを用意する必要があるのです。
あなたも見かけたことがあるかもしれませんが、WEBサイトに設置されたオプトインページでは、メールアドレスを登録してもらうのと引き換えに、無料で情報コンテンツ(無料PDF書籍など)をプレゼントするという流れが多く見られます。
インターネットで集客する場合、見込み顧客のメールアドレスを集めること(リスト収集)が基本となりますので、あなたの電子書籍を購入してくれたお客様は、あなたのことに興味を持ってくれている人も多いはず。
あなたの電子書籍を最後まで読み終えた段階で、オプトインページに誘導してメールアドレスを獲得できるようにしておくといいですね。
STEP6:電子書籍の詳細を入力してKindleにアップロードする
電子書籍が完成したら次はいよいよAmazon KindleのKDP(Kindle Direct publishing)にアップロードします。
まずは、価格を決めましょう。
AmazonのKDPでセルフ出版した場合、35%と70%の2つのパターンからロイヤリティのパーセンテージを選ぶことができます。
35%のロイヤリティは電子書籍の価格が99円〜20000円に設定すること。
電子書籍の価格を100円に設定すれば35円、1000円の価格であれば350円のロイヤリティが受け取れます。
70%のロイヤリティを選ぶには「KDPセレクト」に登録する必要があります。
「KDPセレクト」はあなたの電子書籍のロイヤリティをアップさせるためのサービスでKindleオーナーライブラリー(KOL)の販促プログラムに自動的に登録され「期間限定の本の割引キャンペーン」「無料配布キャンペーン」を利用することができます。
ただし、「KDPセレクト」を利用するには条件があり90日間電子書籍をKindleストアのみで独占販売すること。
電子書籍は70%のロイヤリティを設定すること。また、容量の大きい書籍の場合、1MBあたり1円の配信コストが差し引かれます。電子書籍の価格を1000円に設定すれば700円ものロイヤリティが手に入ります。
※パブリックドメイン(著作権フリー)の電子書籍は、70%のロイヤリティを選べません。
価格の決め方は、一概にどちらが良いということはなく、あなたの電子書籍の価格を安く設定して1冊でも多く販売したいのか、それとも、1冊の電子書籍からできるだけ大きな金額のロイヤリティを獲得したいのかによって選択肢は変わってくるでしょう。
あなたが有名人や著名人であれば話は別ですが、一般のブランド力のない一個人が電子書籍を出版する場合、いきなり高額な価格を設定するのは無謀かもしれません。だからと言って、素晴らしい内容の書籍をわざわざ最低価格の99円で販売する必要もありません。
やはり、ロイヤリティの収入を求めて出版するのですから少なからずとも収益性を考えるのは当然の行為です。その辺りを考慮すると、最初は250円~700円のほどの価格設定に抑えておくことをおすすめします。
価格設定をしたら、次に電子書籍の詳細をKDPに登録します。
電子書籍の詳細は書籍の売れ行きに大きく影響を与えます。
あなたの電子書籍の内容を1冊でも多くの人に購入してもらうため、魅力的な商品説明が必要となります。その中でも最も重要なポイントは、あなたの書籍をどのようなキーワードで表現するかということです。つまり、読者が書籍を検索する際にどんなキーワードで検索したらあなたの書籍にたどり着くかを考えることが大事です。
これは、インターネットのWEBサイトで「SEO」と呼ばれる部分にあたり、Kindleストアで読者が書籍を検索する際、あなたの電子書籍がそのページの上位に表示されることを目標にしましょう。
読者があるキーワードで書籍を検索したときに、あなたの書籍が検索結果の1ページ目の上の方に並んでいるのと全く検索に引っかからないのでは売り上げが大きく変わってきます。
ですので、あなたの電子書籍の詳細を登録する際には書籍のタイトルとキーワードに着目してください。あなたの書籍をKDPに登録する際には、検索キーワードを7つまで登録できます。このキーワードの欄に入力する言葉をきっちりと押さえていれば読者の検索に引っかかる可能性は大きいでしょう。
ただ適当に思いついた単語を登録するのではなく、一度Kindleストアで試しに検索してみたり、SEOのキーワードを調べるサイトを利用するなどして最適な単語を探してみることが大切です。
Kindleストアの書籍の個別販売ページには書籍の内容を紹介するコーナーがあり、あなたの書籍の内容を4000文字以内で自由に紹介できます。
たとえ、表紙デザインで読者の注目を集めたとしても、あなたの書籍の説明がきちんとされていなければ内容が読者に伝わらず魅力を感じてもらうことができません。
あなたの書籍の概要やどんな人に向いているか(ターゲット)、目的は何なのか(ベネフィット)、あなた自身の紹介などをしっかりと記載しましょう。
以上の情報を詳しく入力し、KDPにアップロードしたら、あとはKindleストアに表示されるのを待ちましょう。
STEP7:電子書籍の宣伝をする
無事、Kindleストアにて販売が開始されたらあなたの本をどんどん宣伝しましょう。
宣伝する方法はお金をかけずに無料で行う方法と、広告費を払って有料で行うネット広告に出稿する方法があります。最初のうちはできるだけコストをかけず宣伝したいということであればSNSやあなたのブログを利用すると良いでしょう。
特にブログの場合、KDPに入力した検索キーワードとあなたのブログの記事が連携していれば、あなたのブログ記事が検索エンジンの上位に表示された際、電子書籍をみてもらえる可能性が出てきます。
宣伝は、あなたの電子書籍を一人でも多くのユーザーの目に触れることを目的としますので、友達やフォロワーをたくさん持っているSNSをどんどん利用して露出を増やしていきましょう。